家庭的保育は大型の園とは「最大受け入れ人数」や「園児の年齢」が異なる保育施設です。その特徴について、順番に説明していきます。
異年齢保育
通常、保育園においては年齢別の保育が一般的で、2歳は2歳クラス、4歳は4歳クラスと別れて過ごします。家庭的保育では、0歳から3歳までが全員同じ空間で過ごす「異年齢保育」を受けることができます。
異年齢保育のメリットは「きょうだい体験」です。小さくとも3歳の年になれば、0歳のお友達をあかちゃんとして認識し、守るような行動や頭をなでて可愛がるといった行動をとるようになります。お兄ちゃんお姉ちゃんの立場にたって愛情をはぐくむような体験は、異年齢保育を行う家庭的保育ならではのメリットと言えます。
オーダーメイドの保育
家庭的保育の最大受け入れ人数は5人です。この5人を複数の保育者で見守るため、安心して子どもを預けておける環境があります。
また、少ない人数であるからこそ、型にはまったマニュアル通りの保育だけでなく「その子の成長に合わせた保育」が提供できるというメリットがあります。子どもの成長は千差万別で、その子にあった成長のペースというものがあります。一人一人の様子をじっくり観察して見守ることのできる家庭的保育の最大のメリットを存分に活かし、子ども達に最適な体験を与えることが可能です。
保育者との信頼関係
家庭的保育室に通う場合、当園する場所はいつも保育者の居宅スペースや保育場所であり、いつも家庭的保育者の保育を受けることになります。
子どもは新しい環境に慣れるまでは、たくさんの不安を抱えてながら過ごします。しかし、環境が限定的である家庭的保育であれば、子どもの精神的負担は最小限にとどめることができ、子どもも家庭的保育者を「第二の母親」として信頼してくれるようになります。
家庭的保育室を卒室した後に、保護者の方がお子さんを連れて遊びに来てくれるという光景は、家庭的保育室ではよく見かけます。卒室しても子どもが家庭的保育者のことを覚えてくれるような「子どもと保育者との深い信頼関係の構築」もまた、家庭的保育の魅力のひとつです。